前置詞ofを徹底解説!練習問題と解答、解説あり

最後の9 語目は‘ o f  ’ です。
これまで何度か‘ o f ’ が出てきました。

「友だちの一人」は‘ one of my friends ’、「リンゴがたくさん」は‘ a lot of apples’、「コーヒー一杯」は‘ a cup of coffee ’でした。
いつも「X of Y 」の形でした。「X 」も「Y 」も名詞です。

前に軽く述べたように、この二つの名詞を一体にするのが‘ o f ’の役目です。上の例のような「数量」を言う場合だけではありません。

この「一体」とはいったい何か?

「一体」でも、いろいろと見た目にちがうケースがあります。ちょっと頭を使いますよ。

ここに帽子( h a t ) があるとします。
色がついています。

「その帽子の色」と言う場合は、‘ the color of the hat ’( 色= c o l o r) です。たとえば、“  I like the color of the hat

色は、その帽子のいろいろな面( 大きさ、デザイン、値段…… ) の一つです。そういうことを「ものの一面」といいます。

色を見れば、帽子も見えます。帽子を見れば、色も見えます。

色と帽子は、切り離すことは不可能です。帽子と一体です。

「一体」とは「切り離すことができない関係」という意味です。‘ the color of the hat ’は、‘the color ’ と‘the hat ’ が切り離せない関係にあることを‘ o f ’ で断っているのです。

「一体」だから、とうぜん、‘ o f ’ でつながった‘ the color of the hat ’は、まとめて一つの「名詞」と見ます( 正確には「名詞句」です)。

次も同じような例です。
the title of this book :この本の題名(title=題名)
the scent of flowers :花の香り(scent =香り)
the size of the dog :その犬の大きさ(size =大きさ)
the population of Tokyo :東京の人口(population =人口)


一部と全体とつなげる前置詞 of

上の「一体」は、「X of Y 」のY を本体と見ると、X はその一面だ、という関係でした。その「一面」を「一部」( 本体から切り取ることができる部分) に変えると、次のケースも同じに見えてきます。

the legs of the table :そのテーブルの脚
the roof of that house :あの家の屋根
the hands of a watch :時計の針(hands =針、watch =時計)

脚を見れば、テーブルが見えます( 他も同様)。だから、脚とテーブルは「一体」です。テーブルというものにとっては、脚は切り離せない関係です。

しかし、色は帽子から切り取れませんが、脚はテーブルから切り取れます。取りはずせます。その点で、「一面」とはちがいます。こういうのを「一部」といいますね。しかし、「一部」でも本体と「一体」であることには変わりません。

次はどうでしょう?

たとえば、「ボクの友だち」と言える人をみんな集めてくると、友だちの全体がそこに見えますね。その一人は、その全体の「一部」です。

この「一部」は、テーブルの脚とはちがいます。脚は、脚だけをいくら集めてもテーブルにはなりませんよね。ところが、こちらは、一人( 一部) も「友だち」と呼ぶ人で、全体も「友だち」と呼ぶ人です。数だけはちがいますが、一部も全体も同じ種類の人です。

だから、その一人を取り出すときには、どこの全体から取り出したのかが同時にくっついてきます。全体がくっついていなければ、単なる一人です。‘ my friend ’ と言うと「友だちは一
人しかいない」という意味になる、というのはこういうことなのです。

したがって、「友だちの一人」と言う場合は、友だち全体とその一人は切り離せません。それが、‘ one of my friends ’ です( この‘ o n e ’ は、名詞で、「一人の人」という意味)。

こういう「一体」は、一部も全体も同じもの( 人) だから、「一部」のほうは「数、量」あるいは「数、量を思わせること」をあらわすことばになります。
two of the five Japanese :日本人五名のうちのニ名
many of the people :人々の多く ( many =多くの人*もの)
all of my money =自分のお金のすべて(all=すべて)
most of the students =生徒のほとんど(most =ほとんどの人?もの)

「一体」には、まだまだ種類があります。でも、どの種類に入るのか、と悩むことはありません。「切り離せない関係」なのかどうかを見ればいいだけです。

「帽子の色」が典型的な「一体」ですから、それを代表にして、あとは似たものと見ましょう。



二面一体の関係も前置詞ofを使う

ここに、ビーズの首飾りがあるとします。
‘ a necklace of beads ’です( 首飾り= n e c k l a c e 、ビーズ= b e a d )。

二語をつなげて‘ ‘ bead necklace’ と言う場合がありますが、‘ o f ’ を使うほうに話は限定しておきます。

これは、「首飾り」と見れば首飾りで、「ビ― ズ」と見ればビーズですよね。形としての面( 首飾り) と材料としての面( ビーズ) とが一体になっているから、そう見えるのです。

こういう関係を「二面一体」といいますが、単に「一体」といってもいいのですよ。

似た例は次です。
a garden of roses :バラの庭(庭=garden )
a table of wood :木のテーブル(木?木材=wood )
a ring of gold =金の指輪(指輪=ring、金=gold)

下は、犬の絵です。‘ a picture of a dog ’です。
犬の絵を英語でいうと

絵を見れば、犬が見えます。犬を見れば、絵として見えます。これも、二面一体の関係です。

「犬の絵」とは「犬を描いた絵」のことだから、「ビーズでできた首飾り」の二面一体とはちがいます。「犬でできている絵」とはいえませんからね。

でも、こういう二面一体もあるのです。似た例は次です。
the study of economics :経済学の研究(study =研究)
the art of cooking :料理の芸術=芸術)
the story of the war :その戦争の話(war =戦争)



入れ物と中身をつなぐ前置詞 of

一杯のコーヒー‘ a cup of coffee ’です。

コーヒーとカップはものとして見れば、別々のものです。コーヒーが入っていなくても、カップはカップです。そこが、これまでの例とはちがいます。

しかし、カップなどの入れものがなければ、ここにコーヒー自体がありませんね。コーヒーから見れば、カップに入れられて、はじめて飲める状態になるのです。他の入れものでもかまいませんが、この場合は、カップと切り離せません。これも「一体」です。

‘ a lot of apples ’ は、‘ a cup of coffee’ と同じように見えますでしょ? ところが、‘ a lot ’ は「ひと山」というような意味で、それ自体がリンゴです。リンゴを見れば、ひと山です。

つまり、二面一体です。

でも、何かの数え方の一種として、‘ a cup of coffee ’ と同じに見ても、ヘンでもありませんよね。さきほど、どれがどの種類に入るのかは悩む必要がない、といったのは、こういうことです。どの種類であろうと、「一体」と見えれば、‘ o f ’ でつなげばいいだけです。

次もそうですね。
two sheets of paper :紙ニ枚
a pair of shoes :靴一足(pair =? 組、shoe(s)=靴、通常は複数形)
ten grams of sugar =砂糖10 グラム (gram(s) =グラム)



「X は、Y だ」の意味を表す前置詞 of

下は、東京の街です。「東京にあるどこかの街」ではなく、「東京という街」です。「その街、すなわち、東京」ということです。
東京の街を英語でいうと

‘ the city of Tokyo  ’ と言います。

これは、きわめて特殊です。その「X o f Y 」だけを見ると、「X は、Y だ」( その街は東京) というB パターンみたいな意味をもっていますね。“ The city is Tokyo . ” です。

B パターンは、もともと「何が」と「何だ」は「一体」なのです。「彼は学生だ」は、「彼」と「学生」は切り離せませんからね。

こういう「一体」の例は、けっこう多いのです。
the name of John :ジョンという名前
the age of ten :10 歳という年齢(age=年齢)
the statue of Liberty :自由の女神 (statue  =彫像 )




作られているのmade ofとmade fromの使い分け

以上で十分です。それのどこにも入らないように見えるケースでも、どこかに入ります。というより、何度もいうように、種類は考えることもありません。

たとえば、次の例は、どの種類ですか? 種類を考えるよりも先に「一体」が見えてしまうでしょ?
a boy of six : 9歳の男の子
an angel of a girl:少女という天使(天使のような少女)(天使= angel)
the number of children =子どもの数(数=number)
a way of life =生活の方法?生き方 (方法=way 、生活?人生=life)
the University of Tokyo=東大(Tokyo University 通称)

最後の例は、「東京という名の大学」と考えるのです。‘ the city of Tokyo ’を「東京という名の街」と考えれば、同じこと。

「東京の( ~ にある) 大学」は‘ a univercity in Tokyo ’ です。

前置詞を「位置語」といいました。‘ o f ’ も、「X がY と一体になっている」という位置関係として見ることができますが、二つの名詞を「一体」の名詞にする役として、特別に見たほうがいいですね。

ただ、そういう役目とは異なるときに使われるケースがありますので、一つだけあげておきましょう。

「ワインはブドウで作られている」は、‘‘ Wine is made from grapesと言います。「ブドウで」のところが‘ f r o m ’ ですね。

‘ f r o m ~ ’ は「起点」をあらわしますから、「ブドウから作られている」と言っても、日本語でもおかしくありません。姿が見えない原料の場合は‘ f r o m ’ です。

「このテーブルは木で作られている」と言う場合は、“ This table is made of wood ” です。

材料を見れば木の姿が見え、その本体を見ればテーブルですね。姿の見える材料のときは、‘ o f ~ ’ です。

日本語でも、「木から作られている」と言っては、ヘンです。「木で作られている」が適切ですね。

‘ o f ’ が、「X o f Y 」ではなく、「どのように」の欄の役目で使われている例です。



前置詞 of を使った練習問題

名詞は、動詞以外なら、どの欄にも登場します。「X o f Y 」は、ひとまとまりの「名詞」ですから、どこにでもあらわれますよ。「X o f Y 」の形を練習しておきましょう。

次の文を英語にしてください。
① その女の子たちのほとんどは、中学生ですよ。

② ボクは、このチームのメンバーだったんだ。( チーム= t e a m 、メンバー= m e m b e r )

③ このビルのドアは、毎日、午前8 時に開きますよ。

④ この川の流れは、春は、静かですよ。( 川= r i v e r 、流れ= f l o w 、静か= g e n t l e)

⑤ きのうの夜、ワインを二杯飲んだよ。( 飲む= h a v e )



解答と解説
① は、B パターンです。「何が」が複数なので、「何だ」も複数です。
“ Most of the girls are junior high school students ”

② は過去ですね
“ I was a member of this team ”

③ は習慣的なことですから、動詞は現在形( o p e n s ) ですね。
時刻を言う前置詞は‘ a t ’ でした。“
“ The door of this building opens at eight every day ”

④ はB パターンです。「春は」は「いつ」欄ですね。‘ i n ’ を使います。文の先頭に置くと、季節がかぎられている感じになります( 最後でもかまいませんよ)。
“ In spring the flow of this river is gentle ”

⑤ も過去で、動詞は‘ h a d ’ ですね。「きのうの夜」はlast night です。
“I had two glasses of wine last night ,



いろいろな前置詞を使った英文作成問題

① 父は、午前6 時に北海道へ出かけた。( 出かける= l e a v e )

② トムは、アメリカから日本に来たんだよ。

③ おまえのネコ、ときどき、学校の屋根で寝ているな。
( 寝る= 横になる= l i e )

④ 生徒の全員がいまここにいます。

⑤ 君の自転車、今朝、あの大きな家の門のとこにあったぞ。

⑥ 私、あの人の目の色が好きです。

⑦ 友だちのほとんどが私の誕生日に私の家に来ました。


解答と解説
① :「~ へ向けて出かけた」は‘ left for ~ ’ですね。だから、
“My father left for Hokkaido at six in the morning ”

② :「来た」と言えば「どこに? 」と聞きますね。だから、「日本に」は「来た」にすぐつづくのが自然です。「トム、来た、日本に、アメリカから」の順ですね。
‘‘ Tom came to Japan from America ”

③ :「ときどき」を「寝る」といっしょにしましょう。「学校の屋根」は「一体」です。
“ Your cat sometimes lies on the roof of the school

④ :「生徒の全員」も「一体」ですね。
“ All of the students are here ”

⑤ :「あの家の門」も「一体」です。
Your bike was at the gate of that big house this morning

⑥ :「あの人」は、女性とすると「彼女」でいいですよ。「目」は二つあるから‘ e y e s ’ です。
‘‘ I like the color of her eyes ”

⑦ :「誕生日に」は‘ o n ~ ’ でしたね。
“ Most of my friends came to my house on my birthday ”

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