関係代名詞や主語述語を省略する(分詞構文)の例文とその解説

「あの車の中にいる女の子は、トムの妹だよ」と言うとします。

B パターン「何が、何だ」ですが、その「何だ」の部分を強調して「トムの妹だ! 」と言う感じなら、「強調構文」を使って
It is Tom’s sister who is in that car
と言えます。

「人」を強調する場合は、‘ I t … t h a t ’ ではなく、関係詞‘ w h o ’ を使います。

「何だ」を強調して言うのでなければ、ふつうのB パターンの欄順で
The girl who is in that car is Tom’s sister ”
です。

でも、その場合、主語「何が」の欄が長ったらしいですよね。

上の強調構文みたいに簡潔なB パターンにしたいところです。

「簡潔に」といっても、必要なことばは言わなくてはなりません。だから、略してもフレームの中が混乱しないかぎりで、略します。

どこがなくてもいい?

「あの車の中にいる女の子」は、日本語で「あの車の中の女の子」と言っても意味は変わりませんね。英語も、それと同じく、「いる」という動詞を略すのです。
The girl in that car is Tom’s sister

‘who is in that car ’ の「いる」( i s ) を略したら、関係詞‘ w h o ’ が率いる「主語つき子文」も用なしです。必要なことばだけを残せば、上の文になります。

関係詞部分を略して「名詞+ 前置詞( 位置語)~ 」の形です。

これで、少しは簡潔になりました。省エネ、というところです。
こういう「省エネ」は、B パターンにかぎりません。

たとえば、Do you know the girl in that car? は、A パターンの「何を」欄((the girl who is in that car)の‘ who is ’ を略したのです。

略しても、‘ in that car ’ が「知っている」フレームの「どこ」欄になる( あの車の中で知っている) なんて、だれも思いませんよね。フレームが混乱しないから略せるのです。

Please send in the man at the door
= ドアのところにいる人を呼んでください。( send in = 二語で「中に入れる」)

Could you tell me the way to the station?
= 駅への道を教えていただけますか?

The boy with a dog is Tony
= 犬といっしょにいる子( 犬をつれている子)がトニーだよ。
この‘ w i t h ’ は、「いる」以外の省エネでも使われます。

There is a student with a book in front of the gate
= 門の前に、本をもった学生がいます。( f r o n t = 前、正面)

Can you see the lady with a hat?
=帽子をかぶった女性が見えるかい?

A man in a black coat suddenly came into the room.
=黒いコートの男が突然その部屋に入ってきた。
(「服を着ている」なら、‘ in ’です。black =黒い、coat=コート、suddenly=突然に、into=中へ)

なお、「黒いコートを着た男」をこの日本語と同じことばの順でも言えますよ。‘ a black-coat-clad man ’です(clad 形容詞=何かを着ている状態の)。ハイフン(-)を使う言い方は、日本人にはありがたいし、便利です。‘ a 2-year-old boy’ ( 2歳の少年)などは、よく言いますね(ハイフンでつながっていると、‘ 2-years’にはなりません。




めんどくさがり屋の人間は英語でも日本でも省略する!関係代名詞の省略

「関係詞+いる」の省略は、次の場合でもあります。

The girl playing the guitar is my sister.
=ギターを弾いている子がぼくの妹だよ。

進行形の場合:‘ the girl who is playing ?’の‘ who is ’ の略。「名詞+進行分詞?」の形の多くが、関係詞のうしろが進行形の場合です。

Please give this candy to the child crying over there.
=あそこで泣いている子にこのアメをあげて。

これも、‘the child who is crying over there ’ の ‘ who is ’略。

The people working in the office were satisfied with their pay.
=その会社で働く人たちは、自分たちの給料(pay)に満足していた。

‘ the people who were working ’の略です。「親文」の時間感覚が過去なので、略されたのは‘ who were ’です。

前のニ例は、「親文」が現在だから、それに合わせた‘ who is ’ の略だったわけです。
したがって、「主語つき子文」と「親文」の時間感覚がちがうと、上のような省エネはできません。

たとえば‘‘ The girl who was playing the guitar at that time is my sister.は、「さっきギターを弾いていた子がポクの妹です」ということで、‘ who was ’は省略できません。

This is a watch made in Japan.
=これは日本製の時計。

受け身の場合 : ‘ a watch which was made?’の略。
こちらは、進行分詞の場合とはちがって、「親文」の時間感 覚とは切り離されています。多くは、完了していることをあら わします。

This is the vase broken by somebody .
=これが、何者かに割られた力ビンですよ。(which wasの略)

They are looking for the man called Boss  (look for?=?を探す)
= 彼らは、ボスと呼ばれる男を探している。( これは‘ who is ’の略)

前に“ I have a promise to meet my sister. ” というような文がありましたね。‘to meet ~ ’ の不定詞部分が「約束」を説明する欄であることが明らか、というケースです。

これも、関係詞が率いる「主語つき子文」の略と見ることができます。


I have a promise to meet my sister.
不定詞の場合:‘ a promise’ を‘ to meet my sister ’ が説明している、ということはわかりますよね。そのあいだに何かが省略されていると考えることもありませんが、
“ I have a promise that I am to meet my sister.   の‘ that I am ’ の略と見ることはできます。‘ I am to meet ’(‘ be to do ’ の形) は「会うことになっている( 会わなくてはならない)」という予定や義務などの意味で多用されます。

He has homework to do by tomorrow.
= 彼には、あすまでにやらなくてはならない宿題がある。

この場合は、“ He has homework that he is to do by tomorrow. ” の略です。

ただし、上の二つは、意味が通るという点でいえば、‘ a promise that I am going to meet~ ’‘a homework that he has to do~ ’ の略と見ることもできます。

以上をまとめると、「どんな」欄を名詞のうしろで言うときの言い方は、全部で五通りになります。

① 名詞+ 関係詞 ~
② 名詞+ 前置詞( 位置語) ~ ( おもに‘ 関係詞+ b e ’ の略)
③ 名詞+ 進行分詞‘ ~ i n g ’ ~ (‘ 関係詞+ b e ’ の略)
④ 名詞+ 受け身分詞 ~ (‘ 関係詞+ b e ’ の略)
⑤ 名詞+ 不定詞 ~ (‘ 関係詞+ 主語+ b e ’ の略)
形容詞を使うだけの場合は、日本語と同じ「どんな+ 名詞」

の順ですが、例外があります。

「何かのもの」は‘ s o m e t h i n g ’ ですが、「何か赤いもの」などと言うときは、‘ something red ’ で、形容詞‘ r e d ’ がうしろに来ます。発音上の問題、ととらえればいいでしょう。

‘ n o t h i n g ’  ‘ a n y t h i n g ’  ‘ s o m e o n e ’  ‘ a n y b o d y  = だれでも’ なども同様です



現在分詞と過去分詞が形容詞的に使われているパターン

進行分詞と受け身分詞を使って「どんな」を説明するとき、それが一語なら、名詞の前で言われることがあります。形容詞と同じ役割です。

進行分詞の場合は、進行中の意味であることが多いのですが、必ずしもそうであるとはいえません( 例を参照)。

受け身分詞の場合は、受け身で、完了している、という意味です。

進行分詞の例
a crying baby= 泣いている赤ちゃん
a barking dog = ほえている犬( b a r k  = ほえる。話の内容によっては、「よくほえる犬」)
boiling water  = 沸いている水( 湯)( b o i l  = 沸く)
a racing car = レイシングカー( r a c e = 競争する)
a washing machine  = 洗濯機( m a c h i n e  = 機械)
a seeping bag  = 寝袋

上の‘ r a c i n g ’  ‘ w a s h i n g ’  ‘ s l e e p i n g ’ を動名詞と見る説があります。でも、動名詞はあくまでも「名詞」の働きと考えるべきです。これらの例は、車などの用途・特性を進行分詞であらわしている、といえます。

受け身分詞( 完了分詞) の例
a fried potato = フライドポテト( f r y  = 油で揚げる)
a used car = 使われた車( 中古車)
a broken heart   = 破れた心( 失恋)( h e a r t [ = 心)
a boiled egg = ゆで卵
boiled water = お湯



関係代名詞を省略した英文を作ってみよう

ちょっとだけ練習。
① 赤い帽子をかぶった女性を見てごらん。

② 彼らは東京の大学に通っている。

③ カギのかかったその部屋で泣いていた子に声をかけた
( カギをかける= l o c k 、声をかける= call to + だれ)




解答と解説
① :「赤い帽子をかぶった」のところを関係詞を使わないで表現すると、
Look at the girl with a red hat ”

② :「東京の大学」は「東京にある大学」のことで、関係詞を使わなければ、
They go to a university in Tokyo ”


③ : これも関係詞を使わないで言うと、“ I c a l l e d t o a c h i l d
I called to a child crying in the locked room




分詞構文の使い方と例文

‘ 関係詞+ 主語+ b e ’ を略すことがあるなら、たとえば
When I was watching the TV program, I felt like a child.”
( そのテレビ番組をみていたとき、自分が子どものような感じがした) の‘ when I was ’ は略せないか?

できます。会話ではまれですが、書きことばでは次のようにすることがあります。高校レベルですが。
Watching the TV program, I felt like a child.

それどころか、進行形以外の場合でも、「親文」の主語と同じであれば、「主語つき子文」の接続詞と主語を省いて、その中の動詞を進行分詞に変えてしまうこともあります。

Arriving at the station, I found that the train had gone.
= 駅に着いたとき、電車はすでに行ってしまっていたことに気づいた。

When I arrived at the station ’を省エネで‘ a r r i v i n g ’にしてしまったのです。

進行分詞で「主語つき子文」を略す言い方を一般に「分詞構文」と呼んでいます。高校レベルの英文法です。「分詞構文」というわけですから、受け身分詞でもありえます。典型的な例だけをいくつか挙げておきましょう。

Putting down the book, she stood up from her chair and answered the telephone
= 彼女は、本を置いて、イスから立ち上がり、電話に出た。

分詞のところの意味は、「~ のとき」とはかぎられません。
文全体のフレームを考えれば、分詞部分の意味が自然と見えてきますよね。

Having a cold, I was absent from school.
= 風邪をひいていたので、学校を欠席した。
As I had a cold の略ですね。a b s e n t 形容詞=欠席して)

Getting up early, you will see the sunrise.
= 早く起きれば、日の出が見られますよ。
If you get up early ’の略記。s u n r i s e  = 日の出)

He came out of the room,looking for something.
= 彼は、何かを探しながら部屋から出て来た。
while (as) he was looking ’の略記。while looking… ’ とすることも多い。w h i l e  接続詞= ~ しながら、~ と同時に)

The girl went to Canada, accompanied by her mother.
= その子は、母親に付き添われて、カナダに行った。
while she was accompanied ’の略記で受け身分詞だけが残りましたが、‘ … , being accompanied とも言うことができます( a c c o m p a n y  = 同行する)。

He didn’t stop fighting against the man, wounded seriously..
= 彼は、重傷を負いながらも、その男と闘うことをやめなかった。
though he was wounded ’の略記( a g a i n s t  前置詞= ~ に対して、w o u n d  = ケガをする、‘ - e d ’ は受け身分詞、s e r i o u s l y  = かなり重く)。

いろいろなようすを進行分詞( 受け身分詞) の「子文」であらわしますが、たいていは上の意味にかぎられます。

なお、その意味を明確にする場合、分子の前に接続詞だけを補うこともあります。

「本を置いたあとに、~ した」と明確に言う場合は、After putting down the book ’ とします。‘ a f t e r ’ は、接続詞でもありましたね。

さっきの「駅に着いたとき~ 」も、「~ のとき」という意味をはっきりさせる場合は、When arriving at the station’のように接続詞だけを補うこともあります。

ただ、ちょっとややこしい話ですが、似たような意味でOn arriving at the station, ”( 駅に着いてすぐに) と言うこともあります。これも「分詞構文」です。

だから、‘ a r r i v i n g ’ は、動名詞ではなく、進行分詞( 一般にいう現在分詞) です。

その‘ o n ’ は、接続詞‘ w h e n ’ に代わって、「同時に、すぐに」のように「時間がくっついている」という感じを出すために使われているのです。「位置語」としての‘ o n ’ の「くっつ
いている」という動詞みたいな性質をうまく利用しているのです。

それに、前置詞のうしろは原則的に名詞なので、次の例のように、うしろに動名詞( i n g 形) を使った「子文」が来ることが多いので、同じ‘ i n g ’ 形の進行分詞が来ても違和感がないのです。それも利用した英語の知恵ですよ。

前置詞+ 動名詞の例:
I am fond of swimming in the sea
( 海で泳ぐことが大好き。f o n d形容詞= 大好きな

This will be an important tactic in playing the game.”
( これは、試合をする場合に重要な戦術になるよ。‘ in playing’ は「試合をする中で」という感じ。t a c t i c  = 戦術、戦法)


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