20分でわかる!動詞の過去形徹底解説【練習問題あり】

「さっき」「きのう」「十年前」など、いまより以前のことを振り返って言う、というのが「過去のこと」ですね。これは、状態動詞も動作動詞も区別がありません。

「過去」を「点」としてとらえて、そのときこれこれをした( しなかった)、これこれであった( ではなかった)、という事実を言うわけです。

「ウソ」であっても、事実として言っている、ということですよ。

「○ 年間、○ ○ していた」など、期間をあらわすことばといっしょでもかまいません。話をする時点の「いま」から離れたことを何でも「点」としてとらえるからです( ちょっと幅のある点に見えることもありますがね)。
英語での過去のイメージ

そこが、「現在」の場合とはちがいます。現在形は、はっきりした期間といっしょには言えませんでした。「過去」を語る過去形は、それができます。

ただし、「そのとき、もうすでに何々していた」というような場合は、その時点よりもさらに前なので、別の表現になりますよ

たいてい、文中には「きのう」その他の「過去」をあらわすことばが出てきます。なくても、過去のあるときのことを言っている、ということが話の前後でわかるようになっています。

過去のことを言うときは、動詞は「過去形」になりますが、過去形については、日英間に、ちょっとちがうところと発想が似ているところの二つの面が見られます。


日本と英語での動詞の過去形を比較してみよう

日本語の場合は、正確にいうと、動詞自体に過去形はありません。英語は、動詞が過去形になります。

日本語では、「行く」が「行った」、「書く」が「書いた」になるように、助動詞「た」をもってきて、それにつなげて過去をあらわしますね。細かくいえば、その助動詞「た」が「過去」の意味をあらわし、動詞は「行っ」「書い」までです。

「た」は、それ自体が一つの語で、「たろ、た、たら」と変化もします。動詞以外ともつながります。形容詞とつながって「よかった」のように、ね。

それに、「過去」の意味以外でも使われます。「ちょっと、待った」「どいた、どいた! 」「さびたナイフ」「雨が降ったら」のように、です。

「読む」「飛ぶ」「死ぬ」が「読んだ」「飛んだ」「死んだ」になるのは、音便変化のときに「連濁」が起こり、「た」が「だ」に変った、と見るのが通説です。でも、それだって「だろ、だ、だら」と変化しますね。

つまり、「た( だ)」を借りて、動詞が「過去」を語ることができる、というわけです。

でもまあ、このサイトでは、「行った」なら「行った」をまるごと「動詞」として扱っています。そのほうがわかりやすいですからね。

英語の場合は、動詞自体が過去形に変化するのです。

たとえば、「住んでいる」( l i v e ) が「住んでいた」になると、‘ l i v e d ’ になります。「ほしい」( w a n t ) が「ほしかった」になると‘ w a n t e d ’ になります。

‘ l i v e ’ ‘ w a n t ’ につけ加わったように見える‘ d ’ ‘ e d ’ は、それ自体は語ではありません。‘ l i v e d ’ ‘ w a n t e d ’ という一語の中の語尾なのです。

どんな動詞でも、それぞれに一つの過去形があります。といって、あわてることもありません。

たいていの動詞は、上の例のように、原形に‘ d ’ か‘ e d ’を加えたかのように、終わりが‘ - e d ’ の姿になっています。

だから、動詞それぞれに過去形があるといっても、実質的には、日本語が「た( だ)」をもってくるのと似た発想ですよ。原形に‘ d ’ か‘ e d ’ を加えたといっても、実質は同じことですよね。

ただし、たとえば「行く」( g o )が「行った」になると、‘ g o e d ’ではなく、‘ w e n t ’ になってしまいます。がらりと姿が変わります。そういう動詞がいくつかあります。その点が、日本語とはちがいます。

いろいろな動詞の過去形をすぐあとで一覧表にして示しますが、その前に次のことをわかっておいてください。



過去形には動詞の三人称単数系はない

英語の場合、‘ b e ’ 動詞以外は、主語が何であれ、同じ過去形を使います。例を挙げておきましょう。

私、去年、東京に住んでいた。=I lived in Tokyo last year.

彼、去年、東京に住んでいたよ。= He lived in Tokyo last year.
私、それ、ほしかったんだ。=I wanted it.
彼、それ、ほしがっていたよ。= He wanted it.
注意: 日本語は、「~ がる」語などでは、主語が第三者であれば、過去形でも「~ がった」になりますね。

ボク、きのう、新宿に行ったんだ。
=I went to Shinjuku yesterday.

彼女、きのう、新宿に行ったんだよ。
= She went to Shinj uku yesterday.

‘ b e ’動詞だけが、過去形でも主語によってちがってきます。
( 私) きのうは、うれしかったな。= I was happy yesterday.
( 私たち) きのうは、うれしかったな。= We were happy yesterday.

彼はテレビをみていたよ。= He was watching TV.
彼らはテレビをみていたよ。= They were watching TV.


グループ別動詞の過去形一覧

では、英語の動詞過去形を見ておきましょう。

日本語は何でも「た」「だ」につなげればいいのですが、英語の動詞過去形は、大きく二種類に分けられます。

① 日本語に似て、終わりに‘ - e d ’ を加えたような動詞
② それぞれ自分独自の過去形をもつ動詞


例をいくつか挙げましょう。まず、① の‘ - e d ’ グループ。
動詞のほとんどは、このグループです。

‘ e d ’ の加え方にいくつかのタイプがあります。名詞複数形や動詞s 形を作るときと同じ要領です。

なお、‘ - e d ’ の部分の発音は[ d ][ t ][ i d ] の三種類です。

a ) 動詞の原形にそのまま‘ e d ’ を加えるタイプ
原形: 過去形の順

act : acted (行動する)
pass: passed (送る)
answer: answered 答える
play: played
call: called (呼ぶ)
stay: stayed (泊まる)
cook: cooked 料理する
talk : talked
end: ended
visit: visited 訪問する
finish : finished
walk: walked
help: helped
want: wanted
learn: learned
wash: washed (洗う)
look looked
watch : watched
open: opened
work: worked

b ) 原形の最後が‘ - e ’ なので、‘ d ’ を加えるだけのタイプ

arrive : arrived
live :lived
decide : decided 決める
love: loved
die : died
move : moved
hope : hoped
save : saved  (救う)
invite : invited  招待する
share : shared (分ける)
like : liked
use : used (使う)

c ) 最後の‘ y ’ を‘ i ’ に変えて‘ e d ’ を加えるタイプ
carry : carried
study : studied
cry : cried (泣く)
try : tried (やってみる)

d ) 終わりが「母音一つ+ 子音」で、最後の文字を重ねて‘ e d ’を加えるタイプ(‘ i n g ’ 形を作るときと同じ理屈のもの)
admit : admitted
stir : stirred
fit : fitted
stop : stopped

注: a n s w e r  , o p e n  ,  v i s i t などはアクセントが前にあるので、そうはなりません。l o o k は母音の文字が二つなので、‘ e d ’ だけ。なお、p i c n i c( ピクニックをする)、m i m i c( まねる)は、例外で、p i c n i c k e d、m i m i c k e d  です(‘ k ’ を加える。‘ i n g ’ 形も同様)。




過去形の動詞でedが付かない特殊な形の動詞一覧

「行った」は‘ g o e d ’ ではなくて、‘ w e n t ’ でしたね。すっかり姿がちがっています。でも、こういう大変身は、他には、‘ b e ’ 動詞の‘ a r e → w e r e ’ 、‘ a m , i s → w a s ’ だけです。

「行った」の‘ w e n t ’ をよく見てください。終わりがやはり‘ t ’ になっていますね。自分独自の過去形をもつ動詞でも、結局は、終わりが‘ t ’ ‘ d ’になる、という動詞がほとんどですよ。

下に例を挙げましょう。
e ) 原形の終わりがもともと‘ t ’ ‘ d ’ で、独自の過去形をもつ動詞( 四種類)
① もともと‘ t ’ なので、何も変えない( 原形と同じ)
cut: cut (切る)
put : put (置く)
hit : hit  (打つ)
set : set (整える)
let :let  (?させる)
shut : shut  (閉める)


② もともと‘ t ’ だが、他の箇所をちょっと変える
eat: ate
meet : met (会う)
fight : fought
sit: sat (座る)
forget : forgot 忘れる
write : wrote
get : got
注:‘ w r i t e ’ は‘ - t e ’ だが、音は[ - t ] なので、この仲間。


③ もともと‘ d ’ だが、他の箇所をちょっと変える
find : found
ride : rode 乗る
hold : held
stand : stood  立つ

lead : led  指導する
understand : understood 理解する
注:‘ r i d e ’ は‘ - d e ’ だが、音は[ - d ] なので、この仲間。


④ もともとの‘ d ’ を‘ t ’ に変えるだけ
build : built
send : sent  送る
lend :  lent (貸す)
spend  : spent  費やす

f ) もともと‘ t ’ ‘ d ’ ではないのに、‘ t ’ ‘ d ’ にする動詞
① 音を伸びやかにして‘ t ’ で終える
bring : brought
teach : taught
buy: bought
think : thought
catch : caught

② 音の長さを縮めるか、あまり変えずに、‘ t ’ ‘ d ’ で終える
do  : did
make : made
feel :felt
mean  : meant  意味をもつ
have : had
pay : paid 支払う
hear : heard  聞こえる
say  : said
keep  : kept
sell : sold
leave : left
sleep : slept  眠る
lose : lost
tell : told
注: s e l l , t e l l は、音がちょっと長めになっていますがね。

g ) 終わりを‘ t ’ ‘ d ’ にしない、例外的な動詞
begin  : began
draw : drew  描く
drink  :drank  飲む
grow : grew  成長する
run : ran
know : knew
sing  : sang  歌う
throw : threw  投げる
swim : swam
fly  : flew
come : came
wear : wore 着る
give  : gave
win : won 勝つ
break  : broke
fall :fell
drive : drove 運転する
see : saw
rise  : rose 登る
take  : took
speak  : spoke
become   : became
choose : chose


こう見てきますと、いろいろなケースがあって、めんどうに感じますが、過去形は終わりが‘ t ’ ‘ d ’( 音も[ d ][ t ][ i d ])が基本、と思うことです。

最後のg グループは例外とするのですよ。


英語の過去形よりも日本語の方もがもっと複雑

この程度のことは、日本語でも平気でやってますでしょ?

「飛ぶ」→「飛んだ」の「ん」( 撥音便)+「だ」、
「書く」→ 「書いた」の「い」( イ音便) + 「た」、「行く」→ 「行った」の「っ」( 促音便) + 「た」、とね。

それに、「問う」は「問うた」で、音便変化がないように見えますが、「ト- ウ- タ」ではなく「トータ」ですね( なぜか、ウ音便と呼びます)。

動詞の活用がいわゆる五段活用なら、このように音便変化が起こるものなのだ、と思いきや、「貸す」「足す」は「貸した」「足した」で、音便変化を起こしません。

「着る」「見る」「得る」「寝る」などの上一段、下一段活用も、「着た」「見た」「得た」「寝た」のように音便変化が生じないのですが、見た目に似ている「散る」「切る」「入る」( 五段活用) となると、「散った」「切った」「入った」で、促音便です。

おまけに、「する」「来る」は、語頭も変わって、「した」「来た」です。

それを思うと、英語の過去形変化がいろいろであるのも、仕方のないことです。





ネイティブスピーカーは特殊な変化をする動詞の過去形について覚えることができているのか?

ネイティヴの英語スピーカーは、過去形をかんたんに覚えてしまうのでしょうか。ジョーの話を見てみましょう。

The Trouble some Past Tense
As you know, past tense verbs in English do not always end with -ed. Past tense verbs that don’t end in - ed are called irregular verbs.  this group is a small nuber of all English past tense verbs.
 The different endings of irregular verbs give learners great difficulty. This is true for early native
English learners too. Children in the playground at my son’s elementary school make many past tense mistakes. I have heard children make mistakes with the past tense of ‘go.’ The past tense of ‘go’ is ‘went. For example, when first learning to use ‘go,’ children make mistakes like this: “He goed over there.”  ‘Goed’ seems to be the right choice for the past tense of ‘go.’
Here are some examples of other irregular verbs that are learned slowly:
“I weared that shirt yesterday.
” Correct: “I wore that shirt yesterday.” “Mom! The bird flyed away.”
Correct: “Mom! The bird flew away.
“Dad, I builded a castle.
” Correct: “Dad, I built a castle.”

( 要旨)
‘ - e d ’ で終わらない過去形は、不規則動詞と呼ばれます。
英語の動詞全体の中では少ししかありません。でも、子どもにはむずかしくて、小学生でもよくまちがえます。「行った」は‘ w e n t ’ ですが、‘ g o e d ’ と言ったりします。これ、‘ g o ’ の過去形としては適切な選択に見えますよね。
‘ w e a r e d ’ ‘ f l y e d ’ ‘ b u i l d e d ’ なんても言いますよ。



動詞の過去形の練習問題

次の文を英語にしてください。
① 十年前( ten years ago)、東京に住んでいました。
② 彼、おととい、図書館にいたよ。( the day before yesterday )
③ 先週( last week)、私たち、海に行きました。
④ 父は、ずいぶん前に( a long time ago )、死にました。
⑤ 先週の日曜日に、君の妹がここに来たよ。

やっかいな文ではありませんね。答だけを示します。
① I lived in Tokyo ten years ago.
② He was in the library the day before yesterday.
③ We went to the sea last week.
④ My father died a long time ago.
⑤ Last Sunday your sister came here.

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