前置詞in.on.at.to.forを理解する!練習問題、例文、解説あり

トム、ボブ、メアリーの三人とも、東京に住んでいます。東京が好きなのです。同じ大学に通っています。

「私、東京が好き」は“ I like Tokyo . ” ですが、「私、東京に住んでいる」は“ I live in Tokyo. ” でした。

この‘ i n ’ は何?

一般に「前置詞」と呼ばれます。‘ t o ’  ‘ a t ’  ‘ w i t h ’ なども、前置詞です。文の骨格以外の欄( どのように、どこ、いつ) を埋めるときに必要になってくることばです。

名詞や動詞は数え切れないほどありますが、前置詞は多くはありません。2 0 語ほどです。しかも、前置詞が使われる場合の約9 0 % はそのうちの9 語、と一般にいわれています。

このサイトでは、その9 語を扱うだけにとどめます。他の語もときおり出てきますが、その説明はかんたんにします。



英文を理解するための構造比較

A パターンの基本形と「東京が好き」「東京に住んでいます」を図でくらべてみます。
前置詞について


P は、「何が、する、何を」の骨格だけです。

Q はA パターンですが、「住んでいる」フレームには「何を」の欄がありませんね。だから、骨格は「私、住んでいる」( I live)で終わりです。

では、「東京」は?

その場合の「東京」は、基本形の「どこ( どこに)」の欄に当たりますね。「何を」欄と「どのように」欄がないので、「住んでいる」のあとにつづきます。

しかし、ただ‘ T o k y o ’ と言うわけにはいきません。前にいったとおり、骨格以外の欄は、「どこ」なら「どこ」欄であることの目印が必要になります。

その目印が、上の文では‘ i n ’ です。

‘ i n ’ で「住んでいるのはどこかというと… … 」と断ってから、‘ T o k y o ’と言うのです。

ただし、「どこ」欄は何でも‘ i n ’、というのではありませんよ。同じ「どこ」欄でも、「東京に( へ) 行く」は‘ to Tokyo ’です。住んでいる場所と行く場所では、その本人と場所との位
置関係がちがいます。そのちがいを前置詞の使い分けであらわすのです。



前置詞【in】はある範囲の中に包まれているイメージ

下の写真は、東京の一部です。
東京の写真

ほん との東京は、もっともっと広がってい ます。その広がりの中のどこかにトムたちはいるわけです。

だれかが( 何かが) ある範囲の中に包まれる・囲まれる状態 でいる( ある) という場合、そのだれか( 何か) とその場所と の位置関係は‘ i n ’ であらわします。

だから、「東京に住んでいる」は“ I live in Tokyo. ” なのです。

「あの子、手に花をもっているよ」は、“ She has a flower in his hand ” . ” です。手というところの範囲の中 に包まれている状態だからです( 花全体でなくても)。

「包まれる状態でいる」といっても、もちろん、‘ i n ’ は動詞 ではありませんよ。動詞は「住んでいる」「もっている」のほう です。位置関係を詳しく説明すれば、そのようにいえる、とい
うことです。

日本語の「に」でも同じでしょ? 「東京に」「手に」の「に」 はどういう意味か? とまじめに問われれば、上のように説明 しますよね。

‘ i n ’ もかんたんな語ですが、そういう深い意味で理解する ことです。単に「i n = ~ に、~ の中に」と思ってしまうと、か えってわからなくなりますよ。

たとえば、「彼は東京で働いています」も、同じ‘ in Tokyo’です。彼の働き場所は、東京という空間の範囲内にあるからで す。
“ He works in Tokyo ”

「ボクは、そのとき、自分の部屋でテレビをみていました」
は“ I was watching TV in my room at that time ”です。
「部屋の中に入っている状態で」ということですね( 部屋= r o o m、そのとき= at that time)。

下のバッグに本が見えます。


「君の 本、このバッグに入っているよ」と 言う場合、「入っている」という動詞 に悩むこともありません。“ Your book is in this bag ”です。

本がバッグというものに包まれているようすを‘ i n ’ が表現し ているのです。「ある( i s )、i n ~ 」で「入っている」です。



前置詞‘ o n ’は何かの表面にくっついているイメージ

下の絵では、だれかがイスに座 って 本を読んでいます。


イスとの関係でい えば、腰がイスに乗っているというこ とですね。これは、‘ i n ’ ではムリです。

‘ o n ’ になります。“ A girl is reading a book on a chair です( イス= c h a i r )。

イスが右下のような肘掛けイス( a r m c h a i r)なら、 それに包まれている感じがしますので、‘ in an armchair ’ になります。


‘ o n ’ は、「何かの表面にいる、くっ ついている」という状態をあらわします。
何かの上に乗っていてもいなくても、 接触 していればいいのです。

だから、下のように、絵が壁にかかっ ている状態でも、‘ o n ’ です。
壁に絵がかかっている場合の前置詞はon

“ Your picture is on the wall”と言えば、「君の絵がその壁にかかっているよ」です( p i c t u r e  = 絵、w a l l = 壁 )。
また、‘‘ I met Mary on the street yesterday ,なら、「きのう、その道でメアリーに会った」です( s t r e e t  = 道、 道路)。道のどこかに立っているわけです。「路上で」というこ
とです。


前置詞‘ a t ’は「ちょうどそこ」というイメージ

さっきの本を読んでいる女性は、机のところにいましたね。
“ She is at the desk,です。

机に包まれてはいないが、その表面にぺったりとくっついて いるのでもありません。といって、離れているのでもなく、「机 のそば」「机の前」ともちがう感じがします。「机のところ」と 言うのがピッタリする、という位置関係です。これは‘ a t ’ で す。

「~ のところ」がピッタリするとはいえ、位置関係がそうい うことで、その日本語がいつもピッタリするというのではあり ませんよ。

「机で勉強する」(at the desk)、「テーブルで食事をする」( at the table )、「玄関のところにいる」( at the door ) などのよう に、ちょうどそのところにいる、そこに座 を占 めている、とい う感じです。位置関係をイメージしてください。

「メアリーに新宿駅で会った」と言うなら、‘‘ I met Mary at Shinjuku station, です( 駅= s t a t i o n [)。「ちょうど 駅のところで会った」という意味だからです。

「道で会った」は‘ on the street’ でした。「新宿で会った」であれば、新宿という街の中だから‘in Shinjuku ’ です。「駅 で会った」は、それらと場所の見え方がまたちがうのです。

「この電車、( いま) 駅に着くよ」は“ This train is arriving at the station ”( 電車= t r a i n ) です。これが「東京に 着くよ」( 東京駅ではない)なら、“ ~ arrinving in Tokyo”です。

東京という広いところに入っていく、という感じだからですね。

もし「月に着くぞ」と夢の中で言ったとすると‘ on the moon ’です。月の表面に着陸、ということですからね。



‘ t o ’   ‘ f o r ’:「向かっていく」位置関係

「東京に行くところ」の場合は、“ I am going () Tokyo’’ と 言うところですが、「東京」は、まだ向こうです。

この「どこ」 欄の目印は何だ?

本人が「行くところ」と言う地点は、 どこでもいいのですよね。「東京」が本 人の頭の中で「目的地」( 到着地点) と して見えている、ということです。ここ がだいじなところです。

「~ に到着するためにそこまで向かう」 という位置関係は、‘ t o ’ であらわしま す。

“ am going to Tokyo ,は、到着する「終わり」の地点だ けを見ています。頭の中では、そこに直結しています。

「去年、アメリカへ行ったんだ」のような過去のことでも、 そこに到着するという行動をしていた、と見ることができまので、‘ t o ’ です。
“ I went to America last year ?”

「彼はアメリカへ出かけた」と言う場合、この「出かける」 には‘ l e a v e ’ がよく使われます。これは、「~ に向かって出発 する、ここを離れる」ということで、‘ t o ’ の場合とは位置関係 が微妙 にちがってきます。

「~ の方向に向かうルートを進む」と見るのです。方向とし ては終わりの地点を見ていますが、そこに必ずしも直結しては いません。途中でどこかに立ち寄るかもしれません。これは、‘ f o r ’ であらわします。
“He left for America’

‘ t o ’ と‘ f o r ’ は似ていますが、次の図のイメージです。

t o ~ : □ ・・・・・・・・・→ ● ( ● まで行く)
f o r ~ : □ → → ・・・・・・・・ ● ( ● に向かって進む)

前置詞forのイメージ
‘ f o r ’ です。「このバス、いる、新宿駅に向かって」と考えて、“ This bus is for Shinjuku station.です。

バス自体は終点まで行きますが、乗客の視点で見ます。乗客は途中で降りますからね。



英語が母国語のネイティブで間違えるforとto

To and For
On my first bus trip from West Vancouver to my office on Burrard Street, I took bus 252. Online, I saw that the final destination for that bus was Homer Street in downtown Vancouver. I was in a hurry when I got on the bus.
I asked the driver this: “Is this the bus to Homer Street?” The driver said, Yes. I’ll let you know when to get off.
Twenty minutes later i saw the HOtel Vancouver from the bus window. I knew my office was across from the Hotel Vancouver on Burrard Street. When i was getting off,the bus driver said, “This isn’t Homer Street. In this case, I should have said, is this the bus for Homer Street?” When in haste,everyone makes mistakes,including me.

( 要旨)
バラード通りにある勤め先にはじめてバスで行ったときのことです。バスの終点がホーマー通りだということは知っていました。乗るとき、あわてていて、運転手に「ホーマー通りまで( t o ) 行きますか」と聞いてしまったのです。運転手は、「そうだよ」です。

勤め先に近いホテルがバスの窓から見えたので、そこで降りようとしたら、「ここはホーマー通りではない」と言われてしまいました。「ホーマー通り行き( f o r ) ? 」とちゃんと言っておかないとね。





位置関係を的確に区別して表すのが前置詞

日本語は、場所を言うとき、何でも「~ に」「~ で」「~ へ」で済ませてしまいます。内容によって位置関係が異なることはわかっているのですが、それを区別してあらわす単純なことば
がありません。

英語は、前置詞ひと言でそれが区別できるのです。

前置詞は、「東京」「机」「イス」その他、何かの名詞を必ずうしろに置きます。名詞を置かなければ使えない、という性質のことばです。そこから「前置詞」と呼ばれているのです。

なるほど、形式としては「前置」詞です。でも、働きとしては、位置関係のようすを「~ に包まれている」「くっついている」などと「動詞」のように描写するのです。

だから、位置関係を的確に区別してあらわす「位置語」、と考えたほうがわかりやすくなるでしょう。これからときどき、そう呼びます。




前置詞の練習問題

次の文を英語にしてください。これまでの「位置語」( 前置詞) では通用しない問題があります。どれがそうか、位置関係をイメージして考えてみてください。

① 彼は、いま、そこのプールで泳いでいるよ。

② あの子、君の車を見ているぞ。(見る= 目を向ける= l o o k )

③ ジムなら、駅のところにいたよ。( ジム= J i m )

④ ( 弟? ) 学校のそばにいるよ。

⑤ 鳥が一羽、空を飛んでいる。
( 鳥= b i r d 、 飛ぶ= f l y )

⑥ 母は、そこの中学校で英語を教えています。
( 中学校= junior high school)

⑦ 君のカバン、そこにあるよ。

⑧ 君のネコ、あの机の上にいるぞ。

⑨ ハエが一匹、天井にとまっている。(とまっている= いる)
( ハエ= f l y 、天井= c e i l i n g )

⑩ 彼は、毎日、家から学校まで走っていくんだ。

⑪ ( すぐ) 大阪へ出発するぞ。( 主語= w e )




練習問題の解説

① の「泳いでいる」はいまの時点のことでしょう。現在進行形ですね。「そこのプール」は、そう言えば聞き手もわかる「プール」のことだから、‘ the pool’。そのプールの中に入って泳いでいる、ということですね。
‘‘ He is swimming in the pool.”

② は「あの子、見ている、君の車を」の順で、、“ That boy is looking?’です。これ、どう見ても「何が、する、何を」の形に思えますよね。

ところが、この「見る」( l o o k ) は「目を向ける」という意味で、「どこに目を向けているか」という「どこ」欄がうしろにつづくのです。その子は、「君の車」に目の焦点を当てていますよね。視線の先がちょうどそこにあるということで、‘ a t ’ です。
That boy is looking at your car. ”

③ の「駅のところ」は‘ a t ’ でしたね。「いた」という過去ですが、位置関係は同じことです。“ Jim was at the station. ”

④ の「学校のそば」は、「近くにいる」ということですね。‘ a t ’ よりも離れていてもいいのですが、学校の建物が見える範囲です。そういう場合は、‘ b y ’ を使います。
“ He is by the school.”

⑤ は、「鳥、飛んでいる、空を」ですが、「空」は「何を」ではありませんよ。「どこ」の欄です。日本語の「を」にだまされないように。鳥が「空の中にいる」という位置関係ですよね。
“ A bird is flying in the sky.”

⑥ は、仕事という「現在の一定したこと」を言っていますね。
現在形です。「そこの中学校で」は、「そこに座を占めている」と見れば‘ a t ’、「そこに入って活動している」と広く見れば‘ i n ’です。「場所」のとらえ方がちがうだけで、どちらでもいいのです。
‘‘ My mother teaches English at / in the junior high school
(‘at / in’の「/」は「どちらか」の意味)

⑦ の「そこに」は、その語だけでどこかの場所を指しています。目を向けた先が「そこ」です。こういうときは、‘ t h e r e ’ を使います。
“ Your bag is there.”

位置関係としては、「ちょうどその場所のところに」( 場所=p l a c e ) ということだから、‘ at the place ’ とも言えます。‘ t h e r e ’ は、‘ at the place ’ をまるごと含んだ代用のことばなのです。‘ a t ’ ごと含んでいるので、前置詞はいりません。
「ここ」= ‘ h e r e ’ も同じです。

⑧ の「机の上にいる」は、机に乗っているという位置関係です。
“ Your cat is on that desk. “

⑨ のハエは天井の表面に「くっついている」ということですね。これも、‘ o n ’ です。
「ハエ、いる、o n ~ 」となれば、「~ にとまっている」というようすをあらわします。
‘‘ A fly is on the ceiling.”

⑩ の「家から学校まで」は、家と学校という「はじめ」と「終わり」の二点だけを見ています。ルートを進むという‘ f o r ’ ではありません。

「学校まで」は、「終わり」の地点だから、‘ t o ’ です。「家から」は、「彼がそこから離れる」という起点としての位置です。‘ f r o m ’ という位置語( 前置詞) がその役目を引き受けます。「どこからどこまで」は、‘ ‘ from? to? ’ と言うのです。

建物としての「学校」まで走る、ということなので、「学校」は裸の名詞ではありません。決まった学校だから、‘the school’ですね。「走っていく」は、‘ t o ’ の「~ まで( 行く)」があるので、‘ r u n s ’( s 形ルール) だけでいいのです。‘ run to ~ ’ で「~ へ走っていく」です。“ He runs from his house to the school.” ( to the school from his house ’ の順でもいい)。

⑪ の「大阪へ出発する」は‘ for Osaka’ ですね。「出発する」は‘ s t a r t ’ でもいいですよ。
“ We are starting for Osaka.”




このページの先頭へ