疑問文や疑問詞の答え方とそのポイント

トムは、メアリーに “ Do you have time to talk now? ” と尋ねました。メアリーの答を“ I don’t have time to talk now. ”と書きました。これでは、ほとんど「オウム返し」ですよね。

「話をする時間、いま、ある?」と聞かれたら、かんたんに 「いいえ、ありません」くらいで答えるのがふつうですね。

じつは、英語でも、実際にはかんたんに済ませているのです。

何かの「問い」に答えるときのポイントは二つです。
(1) 「問い」の中身(上の例では、出だしの‘ d o ’以外)の フレームは話し手から聞き手に伝わり、聞き手にも同じフレームができます。つまり、フレームの共有です。

(2) だから、答える側は、同じフレームを利用して答えるかぎり、省略できる欄はどんどん省けます。省かない場合でも、 できるだけかんたんなことばにします。
doで聞かれたときの返答の仕方

have time to talkの部分は共有できていますね。したがって、彼女が“ I don't.”と言うだけで、トムにはメアリーの言うことが理解できるわけです。

ただ、トムの「問い」は‘ yes ,no ’の返答を求めた形になっているので、返事の先頭に‘ No ’を加えて“ No, I don’t.”と 言うほうが自然です。

Tom : Do you have time to talk now?
Mary : No, I don’t.

さらにいえば、‘ yes no ’の返答を求めているだけだから、 “ No.”だけでも意味は伝わります。

‘ No ’は‘ I don’t?’につながる、ということは当たり前のことですからね。

話をする時間がいまメアリーにあったら、彼女は‘‘ Yes. ”とだけ言えばいいのです。

“ Yes, I…….”とつづける場合は?

 “ Ye s, I d o . ”です。

主語を言ったら、動詞は省けません。でも、「省かない場合でも、 できるだけかんたんなことばにする」ということで、‘ have ’ の代わりに「代理」の‘ do ’で済ましてしまいます。

Tom : Do you have time to talk now?
Mary : Yes, I do .

次も同様です。答では、主語は人称代名詞に変えます。

Does your brother want a car?
Yes, he does. No, he doesn’t.(あるいは、“ Yes .” “ No だけです。‘ your brother ’ → ‘ he ’)

Do your children know me? ? Yes, they do.

Did you finish your homework? ? Yes, I did.

念のためですが、「問い」のほうのフレームを利用しないなら、答え方は自由ですよ。「時間ある?」と問われて、「ない」 とは言わずに「いまは忙しい」と答えるように。

Bパターン、その他の場合でも、理屈は同じです。“ Yes/No.” だけで済ませないなら、「代理」はないので次のようになります。

Are vou 14 years old? ? Yes,I am. No, I’m not.

Is Mary going to Australia? ? Yes, she is. No, she isn’t.

Was Tom attacked? ? Yes, he was. No, he wasn’t.

Have you ever been to Canada? ? Yes, I have. No, I’ve not.

Can I have this? ? Yes, you can. No, you can’t.




疑問詞で聞かれたときの答え方

たとえば、「手に何をもってるの(What do you have in your hand?)と問われたら?
飴(アメ = candy ) を一つもっているとしましょうか。

‘ what’の中身を答えるのがだいじなので、‘ you ’が‘ I ’ になるのも当たり前として略せば、‘ a candy ’しか残りません。
“ A candy.”とひと言で答えるのがふつうです。

疑問文に対する応え方
a candy とひと言で済むところを「私、アメをもっているの」と答えることもないわけではないですね。
英語もそうですが、その場合は、上の図の‘ I have ’が生き返って‘‘ I have a candy.”になってしまいます。

「代理」の‘ do ’で済むのは、「そうです/そうではありませ ん」のように言える場合です。

「アメ」は「何を」欄なので、「アメをそうです」とは言えませんね。どういう動詞に「アメ」がつづいているのかをはっきりさせて、‘ have a candy ’と言うしかありません。

次も同じです(丸カッコ内は、ひと言で答えない場合)。
Which do you want, this or that? ? This. (I want this.)

How many brothers do you have? ? Two. (I have two.)

Where does he live? ? In Tokyo. (He lives in Tokyo.)

最後の例ですが、ひと言で答えるときは、「どこ」欄であることをはっきりさせると‘‘ In Tokyo.”ですが、単に‘‘ Tokyo.”と 答える場合もあります。

Where are you going? ? To Tokyo. (東京へ)もしくはTokyo.(東京)

Bパターンなどの問いへの答え方も同様です(ひと言なら、 下線部分だけ)。
Who is she? ? She is a student (名前を答える場合もある)

What is her name? ? It’s Mary. ( her name ’→‘it’)

What is this? ? It’s an apple. (‘ this ’ → ‘ it ’)

What song will she play next? ? She’ll play an R&B song.

もちろん、答え方は答える人の自由です。

“ What can I do?”(どうしたらいい?)などと聞かれたら、 フレームを変えて、“ You had better do this(こうしたほうがいい)などと答えることのほうが多いですよ(had better=忠告の感じで「?したほうがいい」。‘ better ’は、「もっとうまく」といった意味です。なお、「しないほうがいい」は、‘not’は否定する語の前だから‘ had better not do ’ です)。



質問されたとき省略できるものは省略できる

「だれがこれをほしがっている?」
「wh -語」が主語で、たとえば「だれがこれをほしがっているの?」(Who wants this?)という「問い」がありますね。それが「トム」なら、“ Tom.”とひと言で答えるのがふつうです。

でも、‘‘ Tom does.”と答えることがあります。「トムがそうだよ」とも言えるので、「代理」の‘ do ,does’で済ませることができるのです。

「だれがこのチームのキャプテン?」(Who is the captain of this team?)の場合も、「トムがそうだよ」と言えますね。ただ、 「代理」がないので、“ Tom is.”です。

う一度いいますが、「問い」のフレームと同じフレームで 答えるなら、省略できるものは省略し、かんたんにできるものはかんたんにする、ということですよ。

次も同様です(ひと言で言うなら、下線部だけ)。

Who likes Mary? ? Tom does.

Who said that?  He did.

Who is making lunch? ? Mary is.

Who is at the door? ? John is.

What is in the box? ? Your necklace is.

ただ、ちょっとやっかいなことが二つあります。

a) “ Who is the captain of this team? ” という文は、‘ who ’ を強く発音すると「だれがキャプテン?」ですが、‘ captain’のほうを強く言うと、「キャプテンは、だれ?」になるのです。

“ What is this?”(これは何?)と同じ形です。

こういう場合は、さっき‘‘ It is an apple.”と答えたときと同様に、‘ the captain of this team ’をまるごと‘ it ’にして、
“ It is John.”にします。

次の下線部分を強めに言ったとすると、答はどうなる?

Which is your brother? ? He is.(片方を指さして)
Which is your brother? ? It’s him (「何だ」欄の「彼」は ‘ him ’です。「私」であれば‘ me ’)

b) もう一つは、‘ What is in the box? ’の場合です。

答が「君のネックレス」ではなく、単に「ネックレス」の場合(メアリーへのプレゼントにしょうとする場合など)は、‘‘ A necklace.”とひと言にするのがふつうですが、どうしても動詞を加えたい場合、“ A necklace is.”ではダメなのです。
“ There is a necklace.”です。

このページの先頭へ