付加疑問文の使い方と例文(練習問題あり)

「彼は頭のいい男」と言い切りたいが、ちょっとためらって「じゃないか? 」とつけ足す、というような場合がありますよね。確認あるいは念押しのような、つけ足しの「問い」です。

人間のことばはほんとに似たようなもので、英語にもそういう言い方があります( 高校レベルです)。

彼は頭のいい男、じゃないか?
=He is a clever guy, right?

カンマの前までで「彼は頭のいい男」と言って、そのあとに「正しい? 」( r i g h t ? )という一言の「問い」をつけ足すのです。

A パターンでもいいのです。なんでも‘ r i g h t ? ’ をつけ足せば、つけ足しの「問い」になります。「~ じゃないか? 」「でしょ? 」「だろ? 」など、確認風、念押し風のつけ足しです。

You know him, right?
= 君、彼を知っているんじゃないのか?

You didn’t do anything, right?
= 君は何もしていないんでしょ?

否定の文でも、同じ言い方です。( a n y t h i n g  = 否定の文で「何も」)


「付加疑問文」はネイティブはあまり使わない?

同じようなつけ足しで、次のように言うことがあります。
「付加疑問」と一般にいわれます。

He is a clever guy, isn't he?
You know him, don’t you?

日本語の「じゃないか( ではないか)? 」にそっくりですね。
ただ、‘ r i g h t ? ’ のほうがふつうで、こちらは、ちょっとゆっくり皮肉っぽく言う感じです。「じゃないのかい? 」みたいに。

だけど、一般の英文法の本ではこちらがもっぱら紹介されていますので、少し説明しておきましょう。

以下、皮肉っぽい感じを出すために、日本語のほうでは、「じゃないか? 」の前に読点を打っておきます。

Your father is a teacher,isn’t he?
= 君のお父さんは教師、じゃないの?

‘ isn’t he ’ と上昇すると「確認」、下降すると「念押し」の響きです。日本語も同じですよ。

「じゃないか? 」
「だろ? 」の上昇・下降で試してみてください。
なお、つけ足し部分の否定は i s n ’ t のように略した形です。

前の文の主語は、つけ足しのときは人称代名詞になります。
「じゃないか? 」は、前のことばで言った内容を否定した形で問う、ということですね。

したがって、前が何かを肯定する( ~ である) 文なら、つけ足しは否定( ~ ではない) の形になり、前が否定( ~ ではない)なら、否定の否定だから肯定( ~ である) の形でつけ足す、となりますよね。

You are not 20, are you?== 君、2 0 歳ではない、だろ?

Tom lives in Tokyo, doesn't he?= トムは東京に住んでいる、んじゃないの?

つけ足しでは「代理」の‘ d o ( d o e s , d i d ) ’ です。現在、過去は、カンマの前の時制に合わせます。現在完了、ジャッジ語なども前にあわせます。

You didn't tell me that, did you?
= そう言ってない、よね?

Your parents have lived in America for 10 years, haven't they?== 君の両親はアメリカに1 0 年住んでいる、んだよね?

You will be back soon,won't you?= = すぐ戻る、よね?

There are two books in the bag,aren't there?= バッグに本が二冊ある、よね?

‘ t h e r e i s … ’ の文はこのようにします。
つけ足し部分は、‘ r i g h t ? ’ の場合も含めて、すべて‘ y e s / n o ’で答える「問い」になっています。

「彼は頭のいい男じゃないか? 」と聞かれ、「そうだよ、頭がいいよ」と思うなら、“ Yes . ”( または、Yes , he is . )、「いや、そうじやないよ」と思うなら、“ No.”( No, he isn’t.)と答えればいいのです。

「彼」について自分がどう思っているか、という自分の考えにしたがっているのですね。ここがポイントです。話し手の聞き方にあわせない、ということですよ。

だから、かりに“ He is not a clever guy, is he? ”(彼は頭のいい男ではない、んじゃないかい?)と聞かれても、「頭がいい」 と思っているなら‘‘ Yes, he is .”、逆なら‘‘ No, he isn'tです。

‘ Yes/No ’は、相手の質問に「はい、いいえ」と答えるというよりは、すぐうしろの‘ he is (clever)/he isn't(clever) ’につながっているのです。

‘ isn't he? ’ ‘ don't you? ’という否定の形の「問い」は、つけ足しだけではなく、ふつうの「問い」の文にも使われます(一般に「否定疑問」といわれます)。その場合も、答え方はいまと 同じです。

Don't you know him?=君、彼を知らないの?

「知っている」なら‘‘Yes.”(Yes, I do.)、「知らない」なら “ No.”( No, I don't.)ですよ。

日本語は相手の聞き方に合わせてしまいますが、英語は自分の考えに合わせる、ということです。

“I do. Yes I do.” “I don’t. No, I don't.”という訓練をしていると、慣れてきますよ。




付加疑問文の練習問題

英語にしたら、答え方も考えてみてください。
①彼はきよう東京に行くことになっていたんじゃないの?

② 宿題はまだ終わっていない、のでしょ?

③ これのほうがあれよりかわいい、よね?



解答と解説
① :「することになっていた」だから、‘ was going to ’ ですね。
He was going to go to Tokyo today,wasn't he? ”です。
答える場合、「行くことになっていた」なら、答は“ Yes , he was . ”、逆なら“ No , he wasn’t . ” ですね。

② : 主語は‘ y o u ’で、現在完了ですね。You have not finished your homework yet, haven't you?”です。
「終わっている」なら“ Yes , I have . ”、「終わっていない」なら“ No , I haven’ t . ”

③ :This is prettier than that, isn't it?です。
つけ足しの主語は、‘ t h i s ’ に代わって‘ i t ’ になります。
「こっちのほうがかわいい」なら“ Ye s . ”、逆なら“ N o . ” ですね。

A パターン、B パターンの基本の形が、いろいろと変形しましたね。次のページにまとめておきましょう。

こういう変形の文は、基本ができてから学ぶべきですよ。
‘there is ’の形は、中学一年生の教科書に出てきますよね。基本ができていないうちにやるので、消化不良のままになりがちです。こういう一年生のレベルのテーマでさえ、大学生がまちがえるのだから、学習の順番というのは、考えなくてはいけません。




文型の応用まとめ

かんたんな一覧の形にしましょう。
なお、「問い」の文も「倒置」がある点で「骨格の変形」ですが、ここでは除いておきます。

1 A パターンの欄順の変形
a 「何が、する、だれに、何を」
例:
He gave me a book.
My mother told me to study harder.
I want you to do that( 次のbと見る説もある)
I told him that he must study harder.
She asked me if I loved her.
She asked me, Do you love me?

b 「何が、する、何を・どう」
例:
 I will make you happy.
We saw her cry.
We saw her crying.
Could you let me know?( 知らせてくれる? )

c 命令文( 主語を言わない形)
例:
Stand up!
Don't cry.
Be quiet!
Don't be noisy!

2 替え玉( ダミー) の使用
a 替え玉‘ t h e r e ’
例:there is a book on the desk.

b 替え玉‘ i t ’
例:
It is fun watching TV.
It is easy to study English.
It was clear that he wanted to do that.
I think it wrong to tell him the news.

3 感嘆文
例:
How pretty she is!
What a big dog it is.

4 つけ足しの「問い」
例:
You said that, right?
My father didn’t say that, right?
Tom is a student, isn’t he?
This isn’t yours , is it?
You live in Tokyo, don’t you?
Mary doesn’t live in Tokyo, does she?



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