大学生の50%が間違える!there isの構文について解説

たとえば「その箱の中に、… … 」と言いはじめたら、次にどんなことばがつづきますか? 「何かがある、いる、入っている」あたりですよね。

「どこどこに何かがある」と言うとき、たいてい「どこどこに」という場所から言いはじめますでしょ。

そうすると、聞き手の頭に「そこに、何が、ある? 」というフレームができます。英語もその点は同じですが、ちょっと複雑に変形します。

「その箱」に入っていることに驚いたような場合、「その箱にね、・・・」から言いはじめると、そのあとは、たとえば「あるんだよ、ネックレスが」となることがありますよね。

日本語での「主語と動詞の倒置」です。英語も同じように倒置します。
In the box is a necklace.

でも、驚く場合でなくても、単に「その箱にネックレスが入っている」と言うことがありますよね。その場合、日本語は、主語と動詞は倒置になっていませんね。

ところが、英語は、ちょっとちがいます。上の倒置した文の先頭‘in the box ’ の代わりに‘ t h e r e ’( そこに) をもってきます。「場所の代理」のようなことばです。これで驚きは消えますが、主語と動詞は倒置したままです。

「そこに、ある、何が、どこどこに」の欄順になってしまうわけですが、‘ t h e r e ’ は替え玉
( ダミー) のようなもので、「そこ」という意味はありません。
there is の構文


‘ there is ’ と切り出すことで、「どこどこに何かがある」という文を言うよ、という合図にするのです。最後に「どこどこに」をちゃんと言うので、結局、「t h e r e 、ある、何が、どこに」
の形です。


「何が、する、・・・」というA パターンの「骨格の変形」です。
There is a cat on your desk. = 君の机の上にネコがいる。

There are two boys at the door.= ドアのところに少年が二人いる。
( 主語が複数なので、‘ there are’ と切り出す)

There are some books in my bag. = バッグに本が数冊ある。

Is there a cake in the fridge= 冷蔵庫にケーキある?
「問い」は、‘ b e ’ 動詞と‘ t h e r e ’ を入れかえます。‘ t h e r e ’があたかも主語のようです。

Was there a cat in this room?== この部屋にネコがいたの?

How many students are there in the classroom?=その教室には生徒が何人いるの?

たとえば、‘‘ There are twenty students in?という文を 「生徒は20人いるの?」にすると、“ Are there twenty students in ??”ですね。その‘ twenty students ’ を‘ how many students ’ に代えた「問い」ですよ。「-wh語」が名詞を引きつれて、先頭に出てきます。




大学生でも間違える!There is構文で気をつけるべき4つのポイント

注意が必要なのは、次の四点。
(1) ‘ there is?’の文は、特定されないものが主語になる場合のみが原則です。
主語「何が」が指示語つきのもの(人)、固有名詞、「私」「彼」 などの人称代名詞の場合は、ふつうのAパターンの欄順になります。「何かが、ある、どこどこに」です。「どこ」を先に言っても、「何かが、ある」(主語→動詞)の順は変わりません。

My watch is on the desk.
(? There is my watch on the desk.)

he cat was in this room.
( ? There is the cat in this room.)

She is in the room.
( ? There is she in the room.)

(2) 「その箱に何が入っているの?」など、「- wh語」が主語 になる場合は、「-wh語」自体が代名詞のように扱われるので、 前述のとおり、ふつうのAパターン(何かが、ある、その箱に) です。

What is in the box? または、What’s in the box?
(箱に何が入っているの? ? What is there in the box?)

Who is at the door?(だれがドアのところにいるの?)
( ? Who is there at the door?)

大学生の約半数が「箱に何が入っているの?」を“ What is there in the box?”としてしまうのは、この(2)がわかっていないからです。というよりも、じつは、(1)のほうもあやふやなんですね。「どこかに何かがある」は、何でも‘ there is?’だ、と思いこんでいるのです。

ただし、ここがややこしいのですが、‘‘ What is in the box?” の答となるものが指示語つきのものではない場合、たとえば、 「ネックレスがある」と答える場合、そのときは‘ there is?’ の形になってしまいます。

前に述べたとおり、‘‘ A necklace.”と一言で答えるのがふつうですよ。どうしても「ある、いる」の動詞を使って答えたい のだ、というのなら、「(箱の中に)ネックレスがある」になるでしょ?

だから、そういう文を頭に置けば、“ There is a necklace.”の形になってしまう、ということですよ。‘‘ A necklace is.”とは言いません。

なお、これまたややこしいのですが、「- wh語+名詞」の場合は、さっきの‘ how many students?’の文のように‘ there is?’の文にもなりえます。

自分のクラスとくらべて「そこには何人いるのか」と尋ねるような何か特別の意図がある場合に、そう言うのです。たとえ ば、単に人数を確認するなら
“ How many students are in the classroom? ” で、ふつうのA パターンの「問い」です。

だから、たとえば
“What kind of books are in his bookcase? ”
であれば、「彼の書棚( b o o k c a s e ) にはどんな本があるの? 」と種類を単に尋ねているのですが、これをWhat kind of books are there in his bookcase? ”と言うと、彼の本を調べる何か特別の理由があるように感じられます。

( 3 ) ‘ b e ’ ではなくて、「住んでいる」「建っている」などが使われることもあります。
There lived an old man in the house.
= その家にある老人が住んでいた。

There stands a school on the hill.
丘( h i l l ) の上に学校が建っている。

( 4 ) ‘ t h e r e ’の代わりに‘ h e r e ’が使われることがあります。
ただし、その場合は、相手に何かを見せる感じの「ほら、ここに~ がある」という意味です。

だから、指示語つきのもの( 人) も主語になりえます。
Here is a book.”( ここに本がある)、Here is your pen( ほら、君のペンだよ)



There is構文の練習問題

次の文を英語にしてください。

① 学校のそばに公園があります。

② 彼の本はそのバッグの中だよ。

③ そのカゴにはリンゴがいくつあるの?



解答
①:“ There is a park by the school.

②:主語は指示語つき名詞。
“ Your book is in the bag.

③:意図によって、
“ How many apples are in the basket? か “ How many apples are there in the basket? ”




It is 形容詞 の構文について解説

there is ..... ’の‘ there ’は「どこに」の替え玉でした
が、「何が」あるいは「何を」の替え玉としてit ’が使われることがあります。

「サッカーの試合を見るのは楽しい(fun )」は、Bパ ターンで‘‘ Watching soccer games is fun.” ですね。ところが、 次のように言うこともあるんです。

It is fun watching soccer games.

it is fun ’という簡潔なBパターンにしておいて、あとからほんとうの主語を「子文」(動名詞?)の形で言うのです。「楽しいぞ、サッカーを見るのは」という感じですよ。

この‘ it ’も、中身はすぐあとで言うよ、という合図の役目だけです。替え玉です。でも、形としては主語みたいな格好をしているので、一般に「仮主語」といわれています。

仮主語とほんとうの主語、という「二つの主語」があるわけです。「親文」の主語は一つのはずなので、これも「骨格の変形」です。

いまの文は、動名詞を「子文」に使った‘ it is 動詞+ing  …’の形でした(この形は中学英語では扱われない)。

でもing ’形が上のように使われるのは、何かが「楽しい fun」「すてき nice」「たいへん hard」「かんたん easy」「まちがい  wrong 」「ムダ、役立たず no use 、no good」 などと言う場合にかぎられるんですよね。

その場合も含み、不定詞のほうが自由がきくのでit is…to動詞........’の形がよく使われ、動名詞との本来の差が弱くなってしまいます。

It is easy to do the job .=その仕事はかんたんだよ。

It was difficult for me to learn English.
=英語の勉強はポクにはむずかしかった。
(difficult =むずかしい)

「だれだれにとって」は‘ for?’です。‘ kind ’などでは‘ of ?’になります。動名詞では、このような‘ It is for (of)だれ?ing…’の言い方がありません。

It will be good for you to make a lot of friends.
=友だちをたくさん作ると、あなたにいいことがありますよ。

未来のことをこの形で言う場合は、動名詞は使いません。
「何を」欄を「何を、どう」とする文がありましたね。そのときの「何を」のほうを‘ it ’にして、あとからほんとうの「何を」を不定詞の「子文」で言う、という形があります(動名詞の「子文」もありますが、ここでは省きます) 。

He makes it a rule to walk every morning.
= 彼は、毎朝散歩することに決めている( それをルールにしている)。

I think it wrong to tell her the news.
= 彼女にそのニュースを伝えるのはまちがいだと思うよ。
「それをまちがいと思う」という形。I think that it is wrong to tell .” でも同じ。

「子文」のところが「主語つき子文」になることもあります。
その場合は、接続詞‘ t h a t ’ がそれを率いて、it is that ........’の形になるのが基本です(‘ t h a t ’ が略されることもある)。

It is strange that he says that .= = 彼がそう言うのはヘンだ。

I think it good that he stopped smoking.
= 彼がタバコをやめたのはいいことだと思うよ。

It is yesterday that I saw him.
= 彼にあったのはきのうだよ。
これは、I saw him yesterday.の‘ y e s t e r d a y ’ を強調する言い方です。一般に「強調構文」といわれ、替え玉‘ i t ’ の文とは区別されています。

でも、「それはきのうでした、彼にあったのは」と言っているので、その‘ i t ’ も替え玉であることには変わりません。どちらも形は同じ、と見ていいわけです。




It is +形容詞 構文の練習問題

① 明日までにそれを終えるのは不可能ですよ。
( 不可能= i m p o s s i b l e )

② 彼がそう( s o )したかったのはあきらかだ( c l e a r)。

③ その問題( q u e s t i o n ]) を解くのはやさしいよ。



解答
①  It is impossible (for me) to finish it by tomorrow.
 
② It was clear that he wanted to do so.

③ It is easy (for me) to answer the question.





感嘆文の作り方

夕焼け( the sunset) がとてもきれいだとしましょう。
The sunset is very beautifulです。

どのくらいきれいかって、もう驚くばかりで、見とれている、とします。

そういう場合は、たいてい、“ B e a u t i f u l ! ” の一語くらいしかことばになりませんよね。それを「どのくらいきれいかって、それはもう、… … 」という「きれいさ」の程度をつけ加えて言うと、How beautiful! ” です。

‘ h o w ’ は、‘how many ’( いくつ) などの「問い」で使う「どのくらい」の意味ですが、「どのくらい」なんて言えないほどにきれいなので、もう「問い」になりません。「なんとまあ」「なんて」などの驚き( 驚嘆、感嘆) のことばに変身です。

何がきれいでしたっけ? 夕焼けでしたね。それもつけ加えて言うと、次です。
How beautiful the sunset is!

The sunset is very beautifulの‘ v e r y ’ を‘ h o w ’ に代えて、感情たっぷりに表現した文です。これを一般に「感嘆文」といいます。

「なんてきれいなんだ、夕焼け! 」という日本語の感じですよ( 感嘆文には「! 」は必要)。

B パターン「何が、どうだ」の「どうだ」が先頭に来てしまうので、倒置による「骨格の変形」です。

「なんてでっかいリンゴなんだ、これは! 」と言う場合は、どうか?
What a big apple this is!

This is a very big apple.”という「何が、何だ」の「何だ」を先頭にしたのです。「何! でっかいリンゴだな、これは」の感じです。

「何だ( どうだ)」のところが「形容詞」なら‘ h o w ’ 型、「形容詞+ 名詞」なら‘ w h a t ’ 型の感嘆文です( 名詞が複数でも同じ)。




感嘆文の練習問題

すぐに練習してみましょう。

① なんてかわいいの、あの赤ちゃん!

② 空がなんて澄んでいる( c l e a r ) のでしょう!

③ 頭のいいヤツらだな、君たちは! ( 頭のいい= c l e v e r、ヤツ= g u y )

④ なんてかっこいい車をもってるんだ、あいつは!

⑤ なんて速いんだ、あいつの泳ぎは!




解答と解説
① :How pretty that baby is!

② :How clear the sky is! ”

③ : 感嘆文でなければ、You are very clever guys.と言うところですね。
What clever guys you are! ”

④ : ふつうのA パターンなら、He has a very cool car.  ですね。この「何を」の部分に驚いているのです。A パターンでも感嘆文になります。
What a cool car you have ’

⑤ :「あいつ( 彼)」が泳いでいる最中に言っているのでしょう。ふつうのA パターンなら、He is swimming fast.”ですが、その‘ f a s t ’ のすごさに驚いているのです。‘ f a s t ’ は副詞ですが、おどろいている部分に名詞がないので、‘ h o w ’ 型です。
“How fast he is swimming ’

それ自体の何かのすごさに驚いているので、他とくらべて比較級や最上級を使うことはありません。「~ ではない」という否定の文になることもありません。


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